処方を設計する際に美容成分を考えるとき、
顧客への提案としてまず思い浮かぶのがこのマンダリン。
ブライトニング効果による肌への透明感の創出について
業界でも実感が分かりやすく短期間で得られると言われ、評判のある成分
その作用の出し方が実に面白い。 ご説明いたします。
肌の透明感に必要なこと
透明感のある肌というのは具体的にどういう状況なのでしょうか。
それは光の反射具合で変わります。
肌の状態で変わるのですが、厚みのある透明なガラスで例えると分かりやすいです。
透明なガラス → | 奥行きがありクリアに見える → | 透明感のある肌 |
曇りガラス → | 曇ってくすんで見える → | くすみ肌 |
表面反射のガラス → | 表面で反射してまぶしい → | てかり肌 |
くすんだ肌は細胞間に隙間があり、でこぼことしているので光が乱反射してくすんで見えます
透明感のある肌は表面が整っていて、ハリがあり多くの光が返ってくる状態なのです。
また、保湿だけではくすみのない透明感は得られません。
表面的な過度の保湿対策はテカリの原因になります。
ではどのように肌の状態を改善すればいいのでしょうか。
透明感を生み出すマンダリン果皮エキスの働き
透明感を得るために必要なこと、着眼したのが細胞のかたちです。
まず、細胞の隙間を無くすことが必要になるわけですが、
ここでキーとなるのがデスモプランキンという皮膚タンパク質ですね
このタンパクは細胞同士を繋ぎとめる接着剤のような役割を果たします。
マンダリンエキスは、ケラチンの分布を均一化し、デスモプランキンを局在させる効果があります。
これにより細胞の隙間が無くなり、整列するわけです。
次に着眼するのが細胞の均一な厚みです。
表皮細胞を側面の断面で見たとき、隣り合う細胞の厚みがそれぞれ違ったら
集合体としては表面がデコボコしたようになって光が乱反射します。
くすんだ肌はこの状態になっていて、改善するために細胞の奥行を均一にする必要があります。
そこで次のキーになるのがカスパーゼ-14という酵素です。
これは文章では説明しきれないので、下の図を見てもらった方が分かりやすいと思います。
マンダリンエキスの効果として、カスパーゼ-14の酵素発現を誘導する効果が確認されています。
二つの作用機序により、細胞の状態を整え透明感のある肌へ導くのがマンダリン果皮エキスです。
メーカーではヒトによるモニター試験も実施しており、1.0%原料配合ローションにて
肌の明度が改善されたという評価結果を得ています。
さらに第2のバリア機能改善効果
皮膚のバリア機能は、角質層による表面バリアと考えられていましたが、
胃や腸、血管のように皮膚細胞にもタイトジャンクションが存在し、
肌の第2のバリア機能を担っているということが分かっています。
タイトジャンクションとは、隣り合う細胞同士の間をシールすることで隙間を埋め、
外部からの刺激因子の侵入を抑制、さらに内部の必要な保湿因子などを外に出さない働きを言います。
タイトジャンクションは紫外線などのストレスにより、その形成が低下することが分かっています。
しかし、マンダリンエキスの作用により、タイトジャンクションの形成を促す効果が確認されました。
マンダリンエキスには、皮膚のバリア機能を改善する効果もあるというわけです。
まとめ
マンダリン果皮エキスには肌に透明感を与える効果がある。
透明感のある肌とは、表面が整っていて、ハリがあり多くの光が返ってくる状態
透明感のある肌に導く二つのキーワードはデスモプランキンとカスパーゼ-14
・デスモプランキンは肌細胞の接着剤的な役割
・カスパーゼ-14は肌細胞にあるケラチンに柔軟性を与え内側からハリをキープ
マンダリン果皮エキスによりこの二つの機能が活性化され、透明感のある肌が得られる
さらにタイトジャンクション形成を促す作用により、第2の皮膚バリア機能を促進する特典付き!!
マンダリン果皮エキス 原液のご紹介
透明感のある肌を得ることは、他の美容効果である美白や、エイジングの効果を引き立てる事にもなります。
またバリア機能の改善は、様々な肌トラブルの改善へとつながるでしょう。
これらの有用性が、この成分が開発者に長年利用されてきた実績を持つ理由と考えると
技術者としても納得でき、信頼して積極的な採用ができるというものです。
今回ご紹介しましたマンダリンの作用は、エキス原料1.0%での評価試験に基づく話です。
少ない量でも効果があるところが、また良いところ
原料価格も比較的安いんですよ。
今回は原液で販売されている商品を見つけましたので紹介しておきます。
化粧水やクリームに1~2滴で十分です。
是非、お試しください。
コメント